投資先の評価方法について

今回は、投資先の評価方法について紹介します。


投資先を選ぶときは、どのようにすれば良いのかわかりませんよね。


またプロと呼ばれる人がどのように判断しているのかを知りたいんですよね。


そこで今回管理会計を用いた投資先の判断の方法をいくつか紹介します。


ただ投資先を選ぶときはあらゆる側面から判断をしなければならないので、これから紹介するのはあくまで分析の道具の1つにすぎず、他にも判断の基準をたくさん学ぶ必要があります。


しかし単純で基本的な判断方法を知っている事は、複雑でたくさんの判断方法を知っていることよりも優れていると思います。


いずれにしても知っている事に勝る事は無いので紹介をしていきたいと思います


わかりやすく説明するために、まず投資の目的について確認して、次に具体的な3つの方法について見ていきます。


では投資の目的についてですが、簡単に言うともちろん皆さんご存知の通り、利益を上げることが投資の目的です。


そのためには、投資に必要な資本を、回収するときにはじめより多く受け取らなければなりません。


例えば一億円である会社に投資をしたならば、回収するときに一億円を下回ってはできませんよね。


これが基本です。


では次に具体的な3つの方法について見ていきます。


1つ目は、現在正味価値を利用する方法です。現在正味価値とは、その名前の通り現在の価値を表しています。


これはどういうことかと言うと、未来における利益を現在の価値に置き換えるとどれほどになるのかを考えることです。


これだけだとまだよくわかりませんよね。これを理解するためにはお金の時間価値について知る必要があります。


お金の時間価値とは、例えば今現在の1000円と 1年後の1000円は価値が違うと言う考え方です。


同じじゃないのかと思われると思います。しかし時間割の考え方では現在と未来ではお金の価値が異なります。身近な例で説明すると、銀行にお金を預けたとします。そうすると利子がつくので1年後にはいくらかプラスになります。同じ1000円でも利子がついて1005円になれば、現在の1000円は未来においては1000ご縁だと言うことになります。


つまり簡単に言うと、現在と未来のお金の価値を比較した場合、同じ価格においては現在の方が価値が高いと言うことになります。


このことを利用すると、現在の投資額と未来における回収資本を比較することができ、果たして利益を回収するのかどうかを正確に知ることができます。


次に、機会費用について説明します。機会費用とは、投資の選択肢がいくつかある場合、そのうちの1つを選んで、残りの選択肢を費用として見る考え方です。選んだ選択肢が最も優れていた場合は、その次に選んだ選択生費用として差し引いても利益は残ります。


反対に選択を誤っていた場合は、費用の方が大きくなるので赤字となります。このように 2番目に良い選択肢を費用として差し引くことで、選んだ選択肢が1番いいのかどうかを判断する方法を機会費用といいます。


3つ目に、キャッシュフローについて紹介します。これは例えば初期投資が大きかったにもかかわらず利益が出ていない事業があった場合、その事業から手を引くべきだということです。


わかりやすく言うと負債からは早く手を引けと言うことです。たとえお金がかかっていたとしても、それはもはや過ぎたことであり、今考えるべき事はキャッシュフロー、これからいかに利益が増えるかまた反対に費用が生じるかであると言う考え方です。これをサンクコストともいいます。


この考えを使えば、例えば投資が失敗した時でも、果たして持つべきかそれともここで手を引くべきかを正確に判断することができます。


以上3つの判断方法について紹介しました。まとめると1つ目は正味現在価値を利用する方法、2つ目は機械費用を利用する方法、3つ目はキャッシュフローを利用する方法でした。


これらの3つは、比較的簡単で基本的なことではありますが、投資に関しては単純で基本的なことが大切となってきます。皆さんもまずはこの3点をしっかりと抑えて、ここからさらに学んで学んでいってください。


最後までご覧くださり大変にありがとうございました。



基本からわかる 管理会計 (SANNO会社の数字がわかる)

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