宗教団体 政教分離違反なのか??

「宗教団体は政治をしてはいけない。政教分離に違反する。」と言う人がおり、国会でも何度も話題とされてきました。

しかしまずこの時点で色々と間違っている。
少なくとも2点間違っている。

1点目は、宗教団体と宗教団体が支持する政党を同じだと考えていること。法律上全く別の存在である。

2点目は、「宗教団体は政治をしてはいけない」と言うことがそもそも間違っている。政教分離の原則は、最高裁判例では、「国が宗教に介入することを禁止しているが、宗教団体が国政に関わることは禁止していない。」という説が採用されている。

以上の点を踏まえれば、「宗教団体が政治をしてはいけない。」と言うことは、全くの偏見であり、間違っている。

さらに、このような発言は、むしろ憲法に反する。
日本国憲法の三大原理は、あの有名な、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の3つである。

基本的人権には、個人の様々な権利が規定されているが、その中には当然、参政権がある。

宗教を理由として、政治参加をしてはいけないなどと言うことは、信仰者の基本的人権の侵害である。

また政教分離の原則とは、国が政治に介入して、特定の宗教に便宜をはかったり、あるいは弾圧を加えることを禁止するものであるが、この目的は、基本的人権の、信教の自由を保障するためである。

基本的人権を尊重するならば、どうして「宗教団体が政治に関わるな」などと言うことができるだろうか。

そのような発言は、差別的発言であり、平等権、参政権自由権を侵害する発言であり、憲法の三大原理にも反している。

そのようなことを言う人間は、極めて差別主義者であり、人権を踏みにじるものである。国会議員にそのような人間がいることが非常に残念である。
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